阪神・淡路大震災は不幸なできごとでした。しかし、この地震の被害調査をきっかけにして、何人かの方が木造の構造の研究をはじめました。とくに被害調査では、自分の専門が鉄筋コンクリート造や鉄骨造であるにもかかわらず、分担で割り当てられた地域の木造住宅の被害を丹念に調べた方々がいます。どんなものが壊れたか、どんな壊れかたをしたかを解明しようとする好奇心には、もちろん共感を覚えますが、それ以上に、建物の安全性を向上させようという社会的な使命感に、敬意を表したいと思います。
[参考]
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犠牲があまりにも大きかったとはいえ、その教訓を将来に生かすためには、他分野の研究者が木造の研究に興味をもってくれたことは歓迎すべきです。それと同時に、わたしの心の片隅には、いままで木造に見向きもしなかったのに、という気持ちがなくはありません。しかし、言いたくはないのですが、わたしも同じ穴のムジナでした。かつては木造なんてと思っていたのです。