不動産の履歴書である登記簿、普段目にすることはほとんどない書類だが、競売に参加する以上は絶対に見なくてはいけないし、正しく読めなければいけない。もちろん、物件を選択する際にもとても重要なポイントになる。登記簿は甲区と乙区に分けられている。それぞれ記載されている内容が違い、もっている意味も違ってくる。甲区には権利の移転状況が記されている。最後に記載されているのか現在の権利者=所有者だ。眺めていると人生の転変を感じて興味深いものではあるが、選択のために見るのだから、感慨にふけってもしかたがない。
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シビアに見ていくことだ。一戸建てであれマンションであれ、この甲区で注意しなくてはいけないのは、現在の所有状況(最後に記述されているもの)になる。ここに普通に所有者の名前か書かれているのならば、別に気にすることはない。問題は、ここが分割所有になっている場合だ。つまり、夫婦ふたりがそれぞれ名義人になっていて、夫が三分の二、妻が三分の一といった所有形態になっているもの。この場合、夫婦共同で債務者になっていれば問題はないが、夫が債務者で妻は債務者でない場合など、トラブルになりやすい。