「そんなことをいったって、お父さんは日曜日にゴロゴロ寝ているだけで、あとはほとんどいないから、寝るところだけで十分で、お父さんの都合こそ考える必要はないわ」なんていわれそうですが、これからは時短も進むでしょうし、亭主が家にいる時間がけっこう長くなります。ちょっと前までは、朝は6時7時に出勤して帰宅は11時12時が普通だったかもしれませんが、このごろは8時か9時には帰ってきますし、土曜日はいつもゴルフというわけにもいかない。つまり、必ずしも家にいる時間は妻のほうが多くて、夫はほとんどいない、寝るだけという生活ではないのです。とすれば、やはり亭主の都合も考えた間取り、あるいは夫婦が1部屋でいいというならそれもいいし、どちらにしても夫の都合も考えたマイホーム探しをしたほうが、私はいいのではないかと思います。ましてや、子どもの教育中心だということで、子ども子どもと考えて「これは理想的、ここに決めた。いい学校があるし近いし」なんていっても、そのために亭主のほうは毎日の通勤に一苦労、子どもはラクをしているけれども亭主は駅まで遠いわ、満員電車に揺られて疲れるわで、通勤に行きが2時間帰りが2時間とか、ここまで父親を犠牲にしてガキをいい学校に行かせてもなにも意味がありません。こう考えてくると、子ども中心というのは、どうも違うのではないかと思いますね。最終的にお金を出して、最後までローンに責任をとるのは亭主なわけで、この亭主がバテてしまったらローンも払えません。「いっそのこと死んでくれれば生命保険がおりるから、あとのローンも全部帳消しで、亭主が死んだらそれとひきかえにマイホームは妻子のものになる」という俗説も一面の真理ですが、誰もそれを望んでいるわけではないのだから、となると亭主がいちばん大事なわけで、世のご主人がたも、「自分あってこそ、マイホームが家族のものになるのだ」こういう信念で、自分の立場を大事にしたほうがいいでしょう。
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