住まいを人の身体と同じように考えると、ちょっとした臭いや、寒さ、音などで、大抵のことは発見できる。それらが人の顔色や人相のように、何となく暗く、不健康にさえ見えることもある。人の住まない家は傷みが早いという。まさしく住まいが生きている証拠で、手入れが行き届かないため、住まいが呼吸困難に陥ってしまうからだ。しかし本当は、こうした内科的、外科的疾患以上に恐ろしいことがまだある。それは、住まいと住人との不調和である。
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モダンな外観と日常の実生活とがちぐはぐであったり、家族の成長や変化に対して全く融通が利かず家族一人一人が窮屈な思いをするなどの、いわば精神科的疾患である。これでは住まいは死んだ貝殻のようなもので、大きな圧迫感さえ覚える。コンクリート製の、固い殻による現代の住宅は、多かれ少なかれこうした問題を抱えている。